(※本記事は、CSBASIAの軌跡を綴った航海日誌【Log.034】です。最初から読む方はこちら)
■ 同僚の独身女性が漏らした「一番の不安」
先日、職場の同僚である独身女性とキャリアや将来のリスクについて話す機会がありました。彼女は現在賃貸暮らしで、自宅の購入予定は今のところありません。そんな彼女が「将来、一番不安に思っていること」として挙げたのが、「病気やケガで働けなくなったとき(就業不能)のリスク」でした。
万が一、自分が長期間働けなくなったら、毎月の家賃はどう支払えばいいのか。今の貯蓄だけでどこまで耐えられるのか。 この不安は、彼女に限らず、多くの現役世代、特に単身で家計を支えている方にとっては非常にリアルで切実な問題です。
しかし、この話を「不動産投資」や「住宅ローン」の視点から捉え直してみると、全く異なる防衛策が見えてきます。
■ 昔のイメージとは一線を画す「団信」のパラダイムシフト
不動産をローンで購入する際、必ず加入するのが「団体信用生命保険(団信)」です。 一昔前までの団信といえば、「名前に生命保険とある通り、本人が亡くなったときにローンの残債がゼロになるもの」というシンプルな性質が主流でした。
しかし今、この団信は劇的な進化を遂げています。 現在の団信は、単なる「死亡保険」の枠を超え、「がん・三大疾病」の診断確定時や、特定の労務不能状態(就業不能)が一定期間続いた際にも、ローンの残債が全額免除されるなど、非常にカバー範囲の広い総合的な生活保障へと変貌しているのです。
この進化は、自宅の住宅ローンだけでなく、不動産投資向けのローンでも同様です。
■ 我が家が実践する「団信の網」と、生命保険の断捨離
私自身、自宅の住宅ローンに加えて、投資物件でも複数のローンを組んでいます。これらは一見すると大きな「負債」に見えるかもしれませんが、見方を変えれば「強力な団信の網(保険)」を何重にも張り巡らせている状態と言えます。
それぞれの銀行が提示する団信の特色を冷静に比較し、カバー範囲(死亡・がん・就業不能など)をポートフォリオのように組み合わせる。そうすることで、万が一の事態が起きたとしても、家族の生活拠点である自宅や、毎月キャッシュフローを生み出す投資物件のローンは綺麗に相殺されます。
この防衛線が強固に構築されているからこそ、私は民間の高額な生命保険や医療保険を、必要最低限のプランにまで削ぎ落とす(断捨離する)ことができました。毎月の固定費(兵站)を大幅に浮かせる、極めて合理的なリスクマネジメントです。
■ ローンを組むことは、最強の保険を買うという考え方も
不動産(実物資産)という強力な盾を手に入れ、同時に進化した団信という最先端のセーフティネットを張る。
もしも「働けなくなったらどうしよう」という不安だけで、毎月なんとなく高額な民間の就業不能保険にお金を払い続けているのであれば、一度立ち止まって計算してみる価値はあります。

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