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Log.043|感情を排し、契約を執行する。「退去者過失の請求」と「設備保証」の威力

(※本記事は、CSBASIAの軌跡を綴った航海日誌【Log.043】です。最初から読む方はこちら

■ 管理不備という「人災」の顕在化 

管理会社から上がってきた退去後の室内調査報告書には、目を背けたくなるような事実が記載されていました。 室内のクロス各所に経年によるくすみや家具の跡があるのは想定内です。しかし、問題はそれ以外の箇所でした。借主の日常的な管理(換気や清掃)の悪さが原因で深刻な「カビ」が発生しており、さらに物件引き渡し時の室内は、衛生環境として見過ごせない状態だったのです。

■ 契約に基づいた冷徹なコスト回収 

不動産経営において、入居者の生活態度を完全にコントロールすることは不可能です。しかし、起きてしまった事象に対して、感情的になる必要はありません。我々には「賃貸借契約」という絶対的なルールがあります。 経年劣化(自然損耗)によるクロスの貼り替えはオーナーの負担ですが、明らかな善管注意義務違反に対する処理費用を、私が被るいわれはありません。パートナーである管理会社は主体的かつ冷静に、経年劣化以外の管理不備に対する費用を借主へ厳格に請求してくれました。結果として今回の原状回復費用の「相当額」を退去者に負担していただくことで合意しました。無駄な出血(コスト)を最小限に抑える、実務的なディレクションの成果です。

■ 「設備保証」という鉄壁のセーフティネット 

そしてもう一つ、今回の見積もりで私の要塞の「防御力の高さ」を証明する出来事がありました。IHコンロの故障です。 経年劣化により作動しなくなっていたIHコンロの交換工事が必要となったのですが、この費用は「ゼロ」でした。私が現在の管理会社をパートナーとして選定した際、彼らが独自に提供している「設備保証オプション」に加入し、システムの一部としてあらかじめ組み込んでいたことが功を奏したのです。 日々のわずかな保証料(固定費)をケチらずにインフラへ組み込んでおくことが、いざという時の突発的な数十万のキャッシュアウトを完全に防ぎます。リスクマネジメントの基本が、見事に機能した瞬間でした。

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