(※本記事は、CSBASIAの軌跡を綴った航海日誌【Log.015】です。最初から読む方は[こちら])
■ 金融機関の融資担当者は「敵」ではなく「運命共同体」
不動産投資において、金融機関の担当者は審査を通すための「パートナー」です。 4戸目の購入時、私が融資をお願いしたのは、ある地方銀行でした。 時期は年末の繁忙期、さらには金利上昇の足音も聞こえ始めたタイミング。担当してくださったのは、若手の女性行員Kさんでした。 電話やメールの文面から、彼女が非常に丁寧であること、同時に「膨大な案件処理」に追われている疲労感が伝わってきました。
■ 彼女たちが抱える「書類パズル」の苦悩
金融機関の審査において、担当者が最も時間を取られる作業をご存知でしょうか? それは「顧客から送られてきたバラバラの書類が、規定通り揃っているか確認する作業」です。 源泉徴収票、レントロール、売買契約書…。書式もサイズもバラバラな書類を、金融機関独自のチェックリストと照らし合わせる。 「まるでパズルのようで、これだけで半日潰れることもあります」と、彼女はこぼしていました。
■ 相手の「作業」を私が代行する
そこで私は、自分の審査を最速で進めるために、あえて「担当者がやるべき下準備」をこちらで完結させることにしました。
① 物理的な「見やすさ」の確保 銀行から提示されたチェックリスト番号に合わせ、全ての書類に「①源泉徴収票」「②物件概要書」とインデックス(付箋)を貼付しました。Kさんが届いた封筒を開けた瞬間、書類の「中身」をチェックできるようにするためです。
② デジタル提出への切り替え 以前は手書きがマストだった書類も、確認したところ「デジタル可」とのこと。すぐにExcelで同じ書式を作成し、データで送付しました。修正があればメール一本で修正対応が可能ですし、郵送のタイムラグもゼロになります。
③ 感情のケア 機械的なやり取りになりがちですが、返信には必ず「お手数をかけていることへの申し訳なさ」や「お忙しい中ありがとうございますといった感謝」といった一言を添える、そうしたコミュニケーションは今も昔も変わらず大切です。
■ 「爆速」の裏側にあるもの 結果どうなったか。
「書類がめちゃくちゃ分かりやすかったので、爆速で稟議完了させていただきました!(表現がお若い)」 Kさんから興奮気味の連絡があり、当初「年またぎ」を覚悟していた審査は、2週間も前倒しで完了しました。
私たちがやるべきことは、金融機関の担当者を論破することではありません。 彼女たちが決裁権者(融資課長など)に提出する稟議書を、書きやすくしてあげること。 「相手の時間を奪わない」という配慮は、巡り巡って「自分の利益(スピード融資)」として返ってくるのです。
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